弾いたところでわからない、握ってみてもわからない。

自転車業界でたまに聞かれる会話。

「客はなぜ自転車のフレームを指で弾くのか」
「弾いたって何もわからないのに」
「その弾いているフレーム、いくらだと思ってるんだ」
「STI(ロードバイクのシフトレバー)いじるのもやめてほしい」

IMG_8532

その気持ち、わかります。

私だって知らない人に、いきなり自分のコルナゴのダウンチューブを指で弾かれたり、シフトレバーをガチャガチャ触られたら嫌ですから。

しかし一方で、なぜお客様はフレームを指で弾いたりシフトレバーをガチャガチャ動かしたりするのでしょうか。

IMG_8342

なんとなく自転車欲しいなぁ〜と思って、そこに自転車が並べられてて、ふ〜ん、こんなふうになってるんだ〜……で、なんとなく触れてみたいと思うのは当然のことですよね。

雑貨屋さんに行ってすてきな器を見つけたら、手にとってみたいでしょう。同じことだと思うのです。

そんなに触られるのが嫌だったら、新宿の東急ハンズの自転車売り場みたいに、手の届かないところにディスプレイすれば良いはず。

では、空想自転車店ワグテイルならどうするでしょうか。

どうしても勝手に触っていただいては困る自転車については、壁面の上の方など、手の届きにくいところにディスプレイするでしょう。

試乗車がふんだんにあれば問題ありませんが、そうもいかないのは確かです。それでも「クロスバイクってこんな乗り物」「ロードバイクってこんな感じ」というのが体感できるように、何台かは試乗車を用意し、室内でもローラー台で試乗できるようにします。

ローラー台で乗っても走行性能はわかりませんが、それでも雰囲気はわかりますし、何より「なんとなく興味があって、触れてみたい」という方のニーズは十分に満たすことができるでしょう。

まぁ、店主の空想・妄想なので自由ですね(笑)

というわけで、町田市鶴川にある“つもり”の空想自転車店「ワグテイル」でした。本年もよろしくお願いいたします。

広告

投稿者:

すがいげん

1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。印刷製版会社営業アシスタント、DTP雑誌編集者、コールセンター勤務等を経て、フリーランスのライター&編集者へ。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業内Webサイト、企業のオフィシャルブログ、ユーザー事例、メールマガジン等の制作にも携わる。2009年より、自転車ブログメディア「CyclingEX」を運営。

“弾いたところでわからない、握ってみてもわからない。” への 1 件のフィードバック

  1. 「売り物の自転車を勝手にいじらないでほしい」これはもっともなことですが、一歩踏み込んで根本のニーズに触れるのはハッと気付かされるものがありました。

    いいね

コメントは受け付けていません。