都県境じゃ困っちゃう?ライトの話

前回は昼間でも明るいライトを紹介しましたが、今回はそれに少し関連する話題を。

夜間、自転車に乗るときにライトをつけなくてはいけないことは誰でもわかると思いますが、それはどんな法律で決められているかご存知ですか。

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「夜間はライトをつけなさい」というのは、もちろん道交法。

「どんなライトをつけるか」については、実は道路交通法施工令で「公安委員会が定める灯火」と書かれているんです。

つまり、都道府県の公安委員会が定めます。

そして!全国で統一されていないかというと、そうではないのです。

例えば東京都の場合。

前照灯の色:白色または淡黄色
前照灯の明るさ:夜間、前方10メートルの距離にある交通上の障害物を確認することができるもの
尾灯の色:赤色
尾灯の明るさ:夜間、後方100メートルの距離から点灯を確認することができるもの

そして、神奈川県の場合。

前照灯の色:白色または淡黄色
前照灯の明るさ:夜間において前方5メートルの距離にある交通上の障害物を確認できる
尾灯の色:赤色
尾灯の明るさ:夜間において後方100メートルの距離から点灯を容易に確認できる

さらに、埼玉県の場合。

前照灯の色:白色または淡黄色
前照灯の明るさ:夜間前方10メートルの距離にある交通上の障害物を確認することができる
尾灯の色:橙色または赤色
尾灯の明るさ:後方100メートルの距離から点灯を確認することができる

こんな感じで、ビミョーに違うことがあります。

当店は東京都町田市鶴川に存在する“つもり”ですが、この鶴川という街、ご存知のとおり都県境(お隣は神奈川県)です。東京と神奈川で尾灯の色は同じだから良いですが、前照灯の明るさは、要件が違いますね。

鶴見川沿いを走っているだけで東京と神奈川をいったりきたりすることになるこの街においては、神奈川県側にお住まいであっても「夜間前方10メートルの距離にある交通上の障害物を確認することができる」ライトを使うのが良いでしょう。

しかし、問題はダイナモランプです。

神奈川県の道路交通法施行細則には『発電装置のものにあつては、照射方向が下向きで、かつ、その主光軸の地面における照射点が前方5メートルをこえてはならないこと。』という、妙な一文があります。要するに、ダイナモランプを上向きにつけるなという意味だと思うのですが、『主光軸の地面における照射点が前方5メートル』を超えないようにすると、今度は東京都内で求められる『夜間、前方10メートルの距離にある交通上の障害物を確認することができる』という条件を満たせない可能性が出てきます。

まぁ、主光軸の地面における照射点が前方5メートルを超えないようにしたダイナモランプを点灯させて、夜間に東京都内を通行して検挙されることはないと思いますが、「じゃぁ、この施行細則ってなんですの?」と思ってしまいますよね。

情報源: もういちど確かめたい、自転車用ライトの要件 | CyclingEX

情報源: 自転車の灯火についての決まりを全都道府県調べてみた | CyclingEX

情報源: 各都道府県でココが違う!自転車の灯火についての決まり | CyclingEX

以上、町田市鶴川にある“つもり”の空想自転車店「ワグテイル」でした。

投稿者: wagtail_sugai

須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれ、川崎市麻生区在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。クロスバイクと小田急ロマンスカーが好き。

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